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<title>私の自成道物語  -押領司　健ブログ-</title> 
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<tagline><![CDATA[自ら成し、自らを成す道]]></tagline> 
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<title>文と武</title> 
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2012-02-14">
<![CDATA[
　時津先生は<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%BC%95%E8%B6%8A%E3%81%97&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">引越し</a>の時にかなりの本を失くしてしまったそうですが、それでもまだ御自宅には書店を一軒構えられるほどの量の本があります。文武両道に生きてきた先生のその強烈な意識は、やがて師の下を離れ独立独歩の道を歩くエネルギーとなり自成道という形で現在に至っています。<br />
　その弟子としてもただ武のみに自分のエネルギーを注げばいい訳ではなく文の分野においても高い意識を持っていなければなりません。ある日、日本の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%A0%BC%E9%97%98%E6%8A%80&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">格闘技</a>界の状況について私は先生からいろいろ質問を受けしっかりと答えられずに注意された事がありました。「いろいろな人達や団体がいろいろな形で情報を発信しているが、それはそれぞれに皆一所懸命やっているからです。今誰がどのようなレベルにあり何を言っているのか、武の道を歩む以上それらについては常に把握しておかなければなりません。」このような訓えの下、私は先生から定期的に「この本を読んでおきなさい、その次はこれ。」といろいろな本を渡され、また<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ニュース</a>を見ながらそれらについて意見や感想を求められることもしばしばでした。前回お話しした合宿中の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">プレゼンテーション</a>もその一つだった訳です。<br />
　自成道によって私自身が最も大きく変わったのは、もしかするとこの知的な分野に対する意識かもしれません。自成道の「自成」という言葉は、自ら成し、それによって自らを成す、という意味を込めて時津先生自身が採り入れられた言葉です。自ら成す。自分で考える。自分でやる。<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E4%BC%9D%E7%B5%B1&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">伝統</a>として継承されてきたものも含め、様々な情報に対して何でも無条件に受け入れるのでなく、先ず自分の追い求めるものを明確にした上でそれに照らし合わせ検証するという姿勢を持ちながら進んで行くというものです。それはまさに先生の辿って来られた道そのものであり、私達が日々追い求めている道です。<br />
　このように自成道の実践を通じて改めてこの文武両道という言葉について考えてみると、武道の実践内容に既に「文」の要素が必然的に存在しているという事に気づかされます。つまり、武道とは一生涯かけて自分を武的に高めていこうとするものだと捉えて実践するならば、一度きりの人生で目を瞑って闇雲に突っ走るようには進めません。ある意味の慎重さを持ちながら、出来るだけ自分を的確に客観視し工夫しながら進んでいかなければならないのですが、その過程で必然的に文の領域に入っていくことになります。文武両道とは、現代では勉学と運動をバランス良く行う事の奨励やそれに対する評価に用いられたりしますが、文と武を二つの別の分野として形式的に取り組んでいるうちは、そこに繋がりを持たせる事は難しいでしょうが、武道に於いてそれを深める上で自然にその領域に入っていった場合には、文と武に密接な繋がりができ効果的なフィードバックが起こります。そこにまた一つ武道の特性があるのかも知れません。<br />
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<title>バカンスシーズン　その３　－珍プレゼン－</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2012-02-05 22:17:53+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2012-02-05">
<![CDATA[
　<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス</a>人の前で<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス語</a>による<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">プレゼンテーション</a>をとうとうやらざるを得なくなりました。もう腹を括るしかありません。とはいっても実際は、最後まで逃げ切れるなどと真剣に考えているはずもなく私なりに準備はしていました。武道に関する本は定期的に読んでいるし、それらについて考えている事は常にあったので、忙しい合間に頭の中でテーマを絞りまとめていました。今更プレゼンテーションで話せるほどのフランス語を<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%8B%89%E5%BC%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">勉強</a>する余裕などないので、私のごく僅かなボキャブラリーをフルに使い<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ポイント</a>として幾つかにまとめたものを一つずつ説明していけるように段取りしていました。<br />
　私がそこで発表した内容は、「武に於ける強さと<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">スタイル</a>の関係について」だったのですが、当然半分も伝わらないだろうなという諦めの気持ちでいました。まるで死刑台に上がるように道場に入っていくともう見物人、いや合宿の参加者達は全員揃って私を待っていました。皆の前に立つと、急にまた緊張してきました。今更私のフランス語が理解されるのかどうか、いちいち気にしていたら何一つ進むわけがありません。そこで、「こうなったらもうやけくそだ！みんなの顔をキャベツだと思ってしゃべろう！」と自分に言い聞かせました。<br />
　私は広大なキャベツ畑に立ち、マヨネーズがよく合いそうなキャベツ達を前に自分流のフランス語で話しけているのです。そう思うと意外と自分の中に入り込む事ができ、皆が理解しているかどうかは次第に気にならなくなってきました。むしろ話しているうちに心地よくなってきて自分勝手に調子付いてきました。まるで<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">オーケストラ</a>の指揮者にでもなってオーディエンスの心をわしづかみにしているような錯覚と共に私のスピーチは軽快に流れ始めました。<br />
　しかし、なぜそんなふうになったか？それには理由がありました。横で先生が私の話を聞いていたのですが、すこし余裕が出てきてから状況を把握してみると、なんと私の話の切れ目切れ目で先生が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E9%80%9A%E8%A8%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">通訳</a>して下さっていた事に気づきました。私の話をフランス語に！じゃあ一体私は何語を話していたのか？多分フランス語を話していたと思うのですが、確かに私の横で先生は私の話をフランス語に訳していました。調子付いてきたのは私がフランス語を話し、それを先生がフランス語に訳すという奇怪な連携がやがて心地いいテンポで流れ始めたからでした。よく言葉のキャッチボールとか言いますが、私と先生はまるで私がトスを挙げそれを先生がみんなに向かってアタックするというように言葉のボールを繋ぎオーディエンスに打ち込んでいったのでした。<br />
　結果的にそのプレゼンテーションについては先生から合格をもらいました。スピーチが終わると先生はキャベツに、いや皆に、「ケンはまだフランスに来て半年です。あなた達が日本に行き、半年後に日本人に向かってどれだけのスピーチをする事が出来るのか、そう考えれば今のスピーチをどう評価するべきか分かるはずです。」とこれ以上ない完璧なフォローをして頂き、私はとても救われる思いでした。<br />
それにしても、先生には私のフランス語？が通じるんだなあと妙に感心してしまいました。<br />
<br />
おわり<br />
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<title>バカンスシーズン　その２　－プレゼンテーション－</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2012-01-29 20:39:37+09:00</issued> 
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2012-01-29">
<![CDATA[
　普段、のどかな<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス</a>の農村の一角に静かに佇んでいる先生宅が、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">バカンス</a><a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">シーズン</a>に入り合宿にやってきた<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ヨーロッパ</a>中の自成道の門下生達でひときわ賑わっています。厳しい稽古、給仕係、バーベキューのコック、庭仕事、と私にとって目まぐるしく忙しい、そして過酷な、それでいて楽しい日々が一日、また一日と過ぎていきます。<br />
　ところがそんなある日、先生から更に宿題をもらいました。それはプレゼンテーションです。私が日頃読んでいる本や稽古を通して理解した事、考えている事、疑問に思っている事などについて皆の前で発表せよというのです。もちろん<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス語</a>で、です。<br />
　「んな無茶な！」私のフランス語については、先にお話しした通りです。道場稽古に於いての説明やコミュニケーションはある程度取れるようになっていましたがプレゼンテーションレベルのフランス語となれば話しは別です。普段の道場稽古の中では相手と会話し意思の疎通が出来ている事を確認しながら進める事ができますが、プレゼンテーションでは、こちらが一方的に皆の前で話す訳ですからはるかに正確なフランス語を話す事が要求されます。<br />
　「きっと半分も理解されないに決まってる！まいったなあ～」と、ついため息混じりの<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワイン</a>がすすみます。どんなに忙しく働いてもそれが肉体を使うだけのものなら大した事ではないのですが、それと並行して課せられるこのような知的作業は私にとっては実に厄介なもので、いっこうにはかどりませんでした。それは次第にプレッシャーとなって、ただでさえ稽古で疲れている私の身体に重くのしかかってきました。<br />
　夕食が終わって皆が思い思いにだんらんを始める頃、「じゃあそろそろ始めようか！」いかにもそんな雰囲気になってきました。と、その時その重圧にいよいよ耐えきれなくなった私は思わず先生の視界から姿をくらましてしまいました。そして、ビドッション（飼い犬）のところにいき、いつお呼びがかかるかと冷や冷やしながら犬相手に一応本番の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">シミュレーション</a>をしていました。<br />
　ところが、先生はすっかり忘れてしまったようで結局その日はお呼びがかからず<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">プレゼン</a>は免れる事が出来ました。私は、「この手は使えるかもしれない！このまま逃げ切ってなんとかやり過ごせないかなあ～」と姑息な事を考え、その次の日もまた夕食が終わる頃さりげなく席を外し全くやる必要のない庭の木の剪定を始めたりしました。ある人が話しかけてきます。「まだ働いてんのか！内弟子って大変だな！」「まあね！（本当は違う意味で大変なんだけどね！）」　そうして二日目も「姿くらまし作戦」は成功しました。<br />
　そしてその次の日、例によってだんらんが始まる頃を見計らって席を外しました。今度の現実逃避行の旅は<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キッチン</a>でした。ところが私が無意味なやる気を出して皿洗いをしていると、一人の男がやってきて「おいケン！とうとう見つけたぞ！神妙にお縄を頂戴しろいっ！」私にはそう聞こえたのですが実際は、「おいケン！先生が探してるぞ！プレゼンテーションやるんだってな！<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E9%A0%91%E5%BC%B5%E3%82%8C&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">頑張れ</a>よ！先生－っ！ケンはキッチンにいました！今きますよ～！」と言って、去っていきました。「くっそ～あいつ余計な事しやがって～」と、恨んでみても後の祭り、これで万事休す、です。<br />
　さあ、内弟子ケンの運命やいかに、そしてプレゼンの行方は、、、<br />
<br />
つづく<br />
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<title>バカンスシーズン</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2012-01-21 11:26:05+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2012-01-21">
<![CDATA[
 時津先生はヨーロッパの各地にある自成道の道場に赴き指導して回ります。また、逆にヨーロッパ中の弟子達も先生の道場を訪れます。そして<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス</a>中が一斉に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">バカンス</a>に入る7月、8月は、一年のうで最も多くの弟子達が先生宅に訪れる時期で私の内弟子生活の中で最も慌ただしく賑やかに過ぎていった時間でした。<br />
 各道場から団体または個人でヨーロッパや、遠くはカナダのケベックから、自成道の門下生達が入れ替わり立ち替わりやってきます。最初の団体が到着し一週間稽古三昧の毎日を過ごして帰って行くと、その日のうちに次の団体が息つく間もなくやってきてまた一週間の合宿が始まります。このようなサイクルで合宿が約２ヶ月間引っ切りなしに続きます。<br />
 合宿では先ず朝七時から約二時間、気功と太極拳の稽古をするところから始まり、朝食後午前の稽古が約二時間、午後の稽古が約四時間の計八時間の稽古をします。更に自由時間を使って自主的に稽古する人もいます。私も含め参加者は道場で寝泊まりする為、道場は基本的には24時間開放されています。<br />
 ほとんどの参加者にとって、バカンス中のこの一週間の合宿は一年の内で最も集中的に稽古する時期であり、皆この日を待ちわびていたように喜び勇んでやってきます。<br />
「君が内弟子のケンか！噂にきいていたよ！会える事を楽しみにしていたんだ。」といって皆すぐに私と打ち解けてくれました。私にとってはこのような合宿が二ヶ月間ぶっ通しで続く訳で間違いなくハードでした。後半の方は、脚を纏う全ての筋肉が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%96%B2%E5%8A%B4&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">疲労</a>しているような感じがあり、鉛のように重くまともに歩く事も出来なくなりました。それでも一旦稽古が始まるとなんとか動くようになるのが不思議でした。<br />
 この期間、内弟子としては一参加者としてただ稽古だけしていればいい訳ではなく、先生の助手になり皆に号令をかけ、また稽古外では給仕係り、バーベキューのシェフ、そしていつも通りの庭仕事や犬の散歩などのルーティンをこなさなければなりません。朝食前の稽古が終わると、急いでパン屋に行き大きな、見たことないくらい大きな、バゲッドを何本か買ってきてそれを切り籠に盛って朝食の準備をします。午前の稽古が終わると、直ちに皿や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">スプーン</a>、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フォーク</a>、ナプキン、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワイングラス</a>、その他のものを<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">テーブル</a>に並べ樽で買ってきた<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワイン</a>をデキャンタに移し昼食の準備をします。（そう！昼から飲むんです！）午後、皆が気持ち良さそうに昼寝をしている間に犬の散歩をし庭の手入れを済ませます。午後の四時間の稽古でへとへとになり急いで<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">シャワー</a>を浴びて夕食のバーベキューで皆の分のソーセージや肉を焼きます。<br />
 クタクタになりながら全ての事を忙しくこなしていきましたが、全ての時間が楽しく過ぎ皆も喜んで私を手伝ってくれたので全く苦になりませんでした。<br />
<br />
<a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" title="人気ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/banner_good.gif" width="80" height="35" border="0" /></a><br /><a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" style="font-size:12px;">人気ブログランキングへ</a><a name="more"></a>
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<title>ご挨拶</title> 
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  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=48318988" title="ご挨拶" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2012-01-03 13:32:16+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.48318988</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2012-01-03">
<![CDATA[
明けましておめでとうございます。<br />
<br />
「私の自成道物語」は、今年も続いていきます。<br />
<br />
これは、自成道という武道を通じて展開していく私自身の物語です。<br />
<br />
皆様にとりまして、2012年が自分だけの物語（<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=Story&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">Story</a>）の素敵な1ページとなりますことをお祈り申し上げます。<br />
<br />
<a href="http://www.youtube.com/watch?v=RRYivXkVs_Y" target="_blank">http://www.youtube.com/watch?v=RRYivXkVs_Y</a><br />
<br />
今年もよろしくお願いいたします。<br />
<br />
<br />
<br />
押領司　健<br />
<br />
<a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" title="人気ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/banner_good.gif" width="80" height="35" border="0" /></a><br /><a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" style="font-size:12px;">人気ブログランキングへ</a><a name="more"></a>
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<title>フランス語　シュノーケル</title> 
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  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=48023326" title="フランス語　シュノーケル" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-12-27 00:49:41+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.48023326</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-12-27">
<![CDATA[
　稽古に集まってきた生徒達を前に、次から次へと無造作に溢れ出てくる<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">日本語</a>を何一つ<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス語</a>として発する事が出来ず益々追い詰められていく一方です。生徒達もだんだん<br />
「おら達の先生、大丈夫だべか？」<br />
と心配そうな顔になっていきます。<br />
そしてついにある一つの動作について説明しなければならなくなり、とにかく何か言葉を発しなければという焦りでいっぱいになりました。すると、たまたまそれまでに覚えていた数える程しかないフランス語の中の、「～は何と言いますか？」（Comment dit-on ～?）というフレーズが思わず口をついて出てきたのです。私が動作を見せてその動作についてどう言うのか逆に私の方が生徒に聞いたのです。<br />
　するとすかさず生徒の一人が教えてくれました。それを境に私は「～は何と言いますか？」という質問を連発し、その都度生徒の方も考えながら答えてくれました。この様にして私が生徒の前で動きを見せる事で指導し、生徒からはそれらの語彙を教わりながら進めていくという形が出来上がりました。<br />
　確かに最初は大変でしたが、この様に生徒達との<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">コミュニケーション</a>のパターンが確立されると回数を重ねる毎に少しずつ慣れていき、フランス語が身についていく感覚をはっきり自覚するようになってきました。この感覚は<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%8B%B1%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">英語</a>を<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%8B%89%E5%BC%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">勉強</a>していた時にはなかったものでした。私にはこの「～は何と言いますか？」というフレーズが正に言葉の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">シュノーケル</a>だと思えたのです。<br />
<br />
（言葉のシュノーケル？なんだそれ？）<br />
<br />
　では、注釈します。私が体験したこれまでの言葉によるどうしようもない不自由さはまるで水中で窒息しそうになる時のような状況と似ていると思ったのです。<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%9C%B0%E4%B8%8A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">地上</a>にいる時は、酸素がある事さえも意識せずに息をするのと同じで、母国にいて母国の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%A8%80%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">言語</a>を話す場合、無意識に会話という呼吸が出来るので窒息しそうになる事はありません。しかし、無意識に話せる言語が通じない環境というのは会話という呼吸が出来ないのでたちまち窒息してしまいそいになります。従ってそんな環境の中で覚えようとする語彙というのは、あたかも水中で得る酸素をはっきり意識して吸うようなもので、すがるように取り込み吸収する事が出来ます。<br />
　道場の中で得られる一つ一つの新しいフランス語は、私にとってはまさに水中で与えられた酸素のようで、「～は何と言いますか？」というフレーズがまるで水中にいて酸素を取り入れる事の出来るシュノーケルのようなものだった、という訳です。<br />
　依然としてフランス語を話せると言えるほどのものではないのでこの様な事を書く<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%B3%87%E6%A0%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">資格</a>があるのかは疑問ですが、こうして私は、少しずつフランス語に慣れていき、数ヵ月経つとこの「言葉のシュノーケル」はほとんど使わなくなり生徒達は私のフランス語での説明を完全に理解してくれるようになっていました。<br />
最初、時津先生はまるで泳げない私を海に放り込むようにしてフランス語の世界に放り込んだのですが、そのおかげで私は自分なりの泳ぎ方を見つける事が出来たのでした。<br />
<br />
<a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" title="人気ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/banner_good.gif" width="80" height="35" border="0" /></a><br /><a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" style="font-size:12px;">人気ブログランキングへ</a><a name="more"></a>
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<title>フランス語　フラストレーション</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-12-19 17:43:34+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.47725934</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-12-19">
<![CDATA[
私が指導するクラスは私が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス</a>に到着したその翌日から早速始まりました。<br />
先ず皆の前で先生に私の事を紹介して頂きました。私も「初めまして、よろしくお願いします。」くらいの事は片言の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス語</a>で言ったかもしれません。そして紹介が終わると先生はなんと「はい、じゃあ始めなさい！」と言って横に下がってしまわれたのです。<br />
<br />
「えっ？まじ？」<br />
「はい、じゃあ始めなさい、って！」<br />
<br />
実は私はこの時、指導するとは言ってもまだ話せないのだから最初は先生が手伝ってくれる、もしくは先生の手伝いをする程度の事から始めるのだろうと思っていたのです。しかし、その考えはフランスだけにまるでガトーショコラのように甘くほろ苦いものでした。こんなにいきなり完全に任される形になるとは思ってもみず、動揺を隠すのに必死でした。先生にSOSの信号を送ろうとちらっと視線を投げかけてみるともう既に自分の世界を作り立禅の稽古に没頭しているようで、<br />
「話しかけるなよ」<br />
的オーラを放っていました。<br />
<br />
「し、仕方ない」<br />
「と、とにかく始めるか、、、」<br />
<br />
戸惑いながら準備運動から始め、基本稽古に移っていきます。<br />
（肩の力を抜いて）<br />
（肘を伸ばして）<br />
（前に進んで）<br />
（もっと強く）<br />
頭の中にフランス語への変換機能が全く<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">インストール</a>されていない為、心の中で次から次へと溢れ出てくる<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">日本語</a>がみるみるうちに渋滞を起こし、たちまちパニックに陥っていきます。<br />
どう言えばいいのか分からない場面に次から次へと直面するこういった状況はどうしようもなく不自由でフラストレーションが溜まる一方です。<br />
<br />
私が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アメリカ</a>に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%95%99%E5%AD%A6&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">留学</a>した時は、本場の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%8B%B1%E4%BC%9A%E8%A9%B1&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">英会話</a>に慣れてはいなかったものの、渡米する前から<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%8B%B1%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">英語</a>学校に通い、アメリカ人や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">イギリス</a>人の先生に教わり、英語に対するある程度の免疫とボキャブラリーは最初からあったので、言葉によるどうしようもない不自由さというもの感じた記憶がありません。がしかし、フランス語はやはり英語と違いました。英語なら話せない人でも日本人には多少のボキャブラリーはあるでしょう。ハロー、サンキュー、ドッグ、キャット、アップル、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">オレンジ</a>等等、見渡すと私たちの日常には英語のカタカナで溢れているようですが、その程度のフランス語は英語と比べると日本の生活空間には大分少ない事が良く分かります。よく知られているのは、ボンジュール、トレビアン、メルシー、ジュテームくらいのものではないでしょうか。このようにフランス語は、それに取り組もうとする最初の時点で既に英語程の馴染みがないというハンディーがあり、従ってアメリカにいた時には感じた事のなかったどうしようもない言葉の不自由さによるフラストレーションをこの<br />
時初めて体験しました。<br />
<br />
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<title>フランス語</title> 
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  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=47405270" title="フランス語" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-12-11 18:38:01+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.47405270</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-12-11">
<![CDATA[
 武道が世界中に広がり根付いている今の時代、私達日本人にとって武道は異文化との交流手段の一つとなっているといってもいいのではないでしょうか。自分の文化にないものを求めたり、また共通する何かを見出だして武道の奥深さに魅せられる<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%A4%96%E5%9B%BD&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">外国</a>人は沢山います。そういう人達と日本にいながらにして武道を通して交流したり、また異国の地に赴き武道を通じてその<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%9C%9F%E5%9C%B0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">土地</a>の生活に溶け込んだりする人も多いでしょう。<br />
　自成道の場合、特に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス</a>を中心としたヨーロッパの文化に接する機会に恵まれています。なんと言っても創始師範がフランス在住なのですから。私も20代の頃まではまさか自分がフランスに縁があるなどと思いもしませんでした。<br />
　異文化と交流するとき最初の壁になるのはやはり言葉の問題でしょう。特にヨーロッパ文化における言語の果たす役割は、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">日本語</a>よりもコミュニケーションに対する<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%AE%9F%E7%94%A8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">実用</a>的な依存度が大きいので、そこから目を反らす訳にはいきません。かく言う私も別段<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス語</a>を話せると言えるレベルではないのですが、それでも村の人達に開いているクラスは私が指導していました。その事は渡仏する前から先生に言われていたのでそれなりに<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%8B%89%E5%BC%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">勉強</a>してはいましたが、元々机の上での勉強は余り得意ではなかったし、成果もそれほど上がらなかったので、果たして本当に指導が成り立つのか不安でした。<br />
　そしていざ現地での生活が始まってみるとフランス語しか話せないフランス人達がいかにもフランス語っぽく流暢に、フランス語なまりのフランス語を容赦なく浴びせかけてきます。当然といえば当然なのですが、私にはそれが少し非情に思える程でした。日本人なら日本にいる外国人とコミュニケーションするときもう少し救いの手を差し延べるような優しさがあるように思うのですが、フランスではそんな私目線で話してくれる事は余りありませんでした。<br />
　ただ、私がフランス人に自成道を指導するという時間があったおかげでそのような言葉の問題で生じるストレスは解消することができました。自成道を指導するという立場でフランス語を習う事によって、周りのフランス人達は私の話すフランス語に歩調を合わさざるを得ないのです。<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%AA%9E%E5%AD%A6&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">語学</a>というと読み書きも含まれるので一概には言えませんが少なくとも会話の範囲では、このように何かを<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">教える</a>という立場から言葉を習うという環境の方が、先生と生徒がテキストを介して行う一般的な語学のクラスよりはるかに効率的だと思いました。<br />
一般的な語学のクラスでは予め用意されたテキストに出てくる例えば太郎君とかエレンさん等のように、見ず知らずの登場人物の、個人的には余り自分との共通点を見出だせない日常会話になぞらえて、そこまでリアリティーのない語彙を覚えていく受動的なものであるのに対し、指導稽古の現場では、生徒の皆は当然ながら自成道が上手くなりたくて道場に来ている訳ですから私の言う事を理解する必要があります。更に言えば理解しようと努力する必要があるのです。従って私の指導は生徒とのある意味の共同作業で進められ、私にとって直ちに必要な語彙ばかりが常にリアルタイムで覚えられるのです。<br />
　私にとってこのような環境でフランス語に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%A7%A6%E3%82%8C%E3%82%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">触れる</a>事ができたのはとても幸運な事であり、上手い下手はともかく今ではフランス語にとても親しみ感じるようになりました。<br />
<br />
<a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" title="人気ブログランキングへ"><img src="http://image.with2.net/img/banner/banner_good.gif" width="80" height="35" border="0" /></a><br /><a href="http://blog.with2.net/link.php?1324297" style="font-size:12px;">人気ブログランキングへ</a><a name="more"></a>
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<title>動物物語　猫編　その２</title> 
  <link rel="alternate" type="text/html" href="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-12-04" />
  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=47106500" title="動物物語　猫編　その２" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-12-04 00:26:57+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.47106500</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-12-04">
<![CDATA[
　トラが死んでからしばらくして、またあるハプニングが起こりました。トラを追い出したその猫が納屋で<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%AD%90%E4%BE%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子供</a>を三匹産んでいたのです。それまで気づかなかったのですが、思い返してみると確かに以前からお腹が大きかったような気がします。先住していたトラから縄張りを奪い取ってまでしてここにやってきたのは、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%87%BA%E7%94%A3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出産</a>する場所を求めていたのでした。<br />
　献身的な愛情で三匹の子供たちを育てていました。私たちもそれを温かく見守りながら、餌や<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ミルク</a>をあげたりしていました。そうして私達が見つけた時は神経質そうにしていた母親もしだいに警戒心を解くようになりました。<br />
　ところが、猫というものは、そう言うものなのでしょうか？数週間経ち、子供たちもよちよち歩くようになった頃からその母親はあまり世話しなくなったように見えました。子供達をほったらかしにしたまま留守にすることが次第に多くなり、とうとうある日姿をくらましてしまったのです。<br />
　三匹のうちの一匹は弟子の一人にあげましたが、あとの二匹は飼うことになりました。一匹は白い猫で名前をユキ、もう一 匹は、黒い猫で名前をスミと名付けました。二匹の猫は、外敵もない広い<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%9C%9F%E5%9C%B0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">土地</a>ですくすくと育っていきました。私は、日本にいる時から猫を飼った事がないのでもともとよく知らないのですが、ここまで人間になつく猫を初めて見ました。日本にいる猫は警戒心が強く、あまりなつかないという<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">イメージ</a>があったし、実家では子供頃から犬を飼っていたのでどちらかと言えば犬の方に親しみがあったのですがここにいる猫たちはほとんど最初から人間育てられているようなもので私達に対して全く警戒しません。私が外で<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%A4%85%E5%AD%90&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">椅子</a>に座りひなたぼっこをしていると膝の上に乗り、昼寝をしたり私が草取りをしていると近寄ってきて私の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%83%8C%E4%B8%AD&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">背中</a>にちょこんと飛び乗ったりします。<br />
　猫も人間もいつどこで生まれるかは選べない中で、なんと幸せなところで生まれてきた猫たちだろうかと、警戒心を露にして生きている<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%9D%B1%E4%BA%AC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">東京</a>の猫たちを思い浮かべながら、そんな事を考えてしまうのでした。<br />
<br />
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<title>動物物語　猫編　その１</title> 
  <link rel="alternate" type="text/html" href="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27" />
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  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-11-27 23:18:06+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.46917770</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27">
<![CDATA[
　先生の家には、猫もいました。私が来た当時、トラという名前のまだ一歳になるかならないか位の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">可愛い</a>子猫がいました。最初は家の中だけで飼っていました。トラにとって家の中だけが全世界でした。家の中を歩き回り、みんなが集うときはいつも誰かの膝の上で丸くなり、みんなの注目の的でした。<br />
　家族の一員として自由気ままに過ごしながら少しずつ大きくなり、行動範囲も広がっていきます。家の中でも次第に入ったことがない部屋にまで入っていくようになり、皆の手を焼かせるようになりました。<br />
　そしてついに外にも出るようになりました。最初は入り口の近くでうろうろするだけでしたが、次第に遠くまで走り回るようになり、よくトカゲを捕まえて遊んでいました。木にも登るようになりました。初めて木に登ったときは、自分で降りれずに ニャーニャー鳴いていましたがやがて自分で自由に上り下りできるようになりました。こうやって少しずつトラの世界が広がっていきました。<br />
　しかし、そんなトラの平和な生活も長くは続きませんでした。ある日を境に一匹の猫がどこからともなくやって来るようになったのです。最初は、庭に入り込むとすぐに出て行っていましたが、日が経つにつれ庭の中をうろうろするようになり、とうとう家の中にまで入ってくるようになりました。トラの縄張りが侵される危機です。トラにとっては生まれて初めての縄張り争いが始まりました。私たちがいれば喧嘩になっても引き離すことができましたが、目の届かない所でもよく猫同士の喧嘩の声が聞こえてきていました。<br />
　生まれて初めての縄張り争いに巻き込まれたトラと、先客を追い出してでもそこをのっとろうとする後から来た猫とではやはり縄張り争いの<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">キャリア</a>が違います。次第にトラは別の縄張りを求めるようになったのか、遠くへ出かけるようになりました。<br />
　だんだんトラが家を空けることが多くなり、もう一週間もトラの姿を見かけなくなったある日、先生が道路の方から深刻な面持ちで私を呼びました。駆け寄ってみるとそこには車に引かれて死んでいる猫がいました。引かれてから既に二三日経過しているようで地面に張り付くようにぺちゃんこになって横たわっていました。鈴のついた赤い<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E9%A6%96%E8%BC%AA&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">首輪</a>をしていたその猫は紛れもなくトラでした。<br />
　私は、トラを地面から剥がすようにして手にとり、庭の隅に埋めました。トラの短い短い一生がこんなにも呆気なく終わりました。私にとっては犬のジェイカに続いて二匹目の仲良くしていた動物との死別です。<br />
　トラを埋め、手を合わせ目を閉じます。突然の死に命のはかなさを思いながら、トラの一生を振り返えると自然と涙が溢れてきました。<br />
　今でも時々、車に引かれて道端で死んでいる動物に遭遇する事がありますが、<br />
<br />
やはり、<br />
<br />
切ないものです。<br />
<br />
<br />
<br />
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<title>動物物語　犬編　その４　後編</title> 
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  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=46697450" title="動物物語　犬編　その４　後編" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-11-20 10:46:47+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.46697450</id> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-20">
<![CDATA[
ビドッション対ガンジャ（ラウンド２　続き）<br />
<br />
普段何も考えていない単細胞にしか見えないガンジャもやはり耳を噛みちぎられた事だけはしっかり覚えていて、いつかその借りを返す為に虎視眈々と機会を伺っていたのです。しかも私達が出かけるまではおとなしくしておいて油断させるという小芝居をも駆使した戦術まで使っています。<br />
　一方ビドッションもさすがです。ガンジャに不意を衝かれた上に、私が掴んでいる鎖に繋がれていて余り自由が利かないのにも関わらず、瞬時に反応して優位な体勢をしっかりキープしていました。<br />
　不意を衝かれた、、、いや私が勝手にそう考えているだけかもしれません。もしかすると、ビドッションの方もガンジャが庭に放されたのをちゃんと見ていてその時からガンジャの報復に対して十分警戒し二匹の間には見えない駆け引きによる緊張が既にあったのかも知れません。つまり何も分かっていなかったのは私だけだったのかも知れないのです。<br />
　この二度目のバトルを招いたのは、そもそも私が散歩の日課を横着したせいですが、その横着心はこの二匹の犬達に対する私の侮りから生まれたものでした。人間は自らの知覚と解明された科学の情報の範囲の中だけでしか知性を育む事はできません。だから見聞きしたもの体験したものをそれによって生まれた価値基準のなかだけで判断しようとしても、それらは動物界、自然界、そして宇宙と果てしなく拡がる空間にある真実の理（ことわり）の中にあっては、微々たるものでしかないという認識と謙虚さを常に持たなければならないという事を反省させられました。<br />
　ここまで壮大な反省になったのは、後で家に帰って落ち着いたあとに振り返った為で、当然その現場ではそんな余裕などなく犬達が大怪我をしては大変だと思い、それはもうアドレナリン全開で止めに入りました。<br />
がしかしそう簡単にはいきません。<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%AD%8B%E3%83%88%E3%83%AC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">筋トレ</a>してる訳でもないのに見事な<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%AD%8B%E8%82%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">筋肉</a>郡を帯びている二匹の体躯は、闘う本能を持ち合わせた動物として<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">デザイン</a>されたものです。どちらも傷つく事を省みずに物凄い勢いで噛み付きあおうとするガチンコファイトを展開しています。お洒落<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%A0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アイテム</a>のように<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">バッグ</a>の中に入れて歩ける人形のようなワンちゃん同士のチワワ喧嘩とは訳が違います。ある意味先生との組み手よりタフでした。<br />
　二匹の犬達と一人の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アジア</a>人の男が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フランス</a>の田舎の畑の畦道で必死に取っ組み合っている光景はシュールに映ったのでしょうか、一台の軽<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">トラック</a>が通りかかった時、運転手は、「なんじゃありゃ！」という顔をしたまま通り過ぎていきました。「くっそー、手伝ってくれたっていいじゃん！」と全く関係のない見ず知らずの農民を心の中で非難してしまうほど私もテンパっていました。<br />
　しかし、彼らの戦法は機を見つけたら一気呵成に攻め立てようとするもので持久戦には向いていないようです。次第に噛み付き合ったまま膠着してきました。結局最後はどちらからともなく離れ犬達も私も、精根尽き果てへとへとになりながらみんなで仲良く？無言のまま一緒に帰ったのでした。<br />
<br />
あー 疲れた。<br />
<br />
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<title>動物物語　犬編　その４　前編</title> 
  <link rel="alternate" type="text/html" href="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-13" />
  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=46503770" title="動物物語　犬編　その４　前編" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-11-13 22:45:55+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.46503770</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-13">
<![CDATA[
ビドッションＶＳガンジャ（ラウンド２）　<br />
<br />
 ビドッションによるガンジャ襲撃事件以降、放し飼いできなくなった犬達は毎日退屈そうにしながら暮らしていました。そんな犬達の散歩が私の日課の一つに加わりました。広い畑沿いの畦道が散歩コースで一周４、５０分かかります。もちろん二匹を一緒に連れていく訳にはいきません。<br />
 そんなある日、私の横着癖が原因でまた事件が起きてしまったのです。一周４、５０分の散歩コースは私にとって一回なら程よいのですが、それを毎日二回も繰り返すのはちょっと面倒臭いと思っていました。そこでビドッションを散歩に連れ出している間、ガンジャを庭の中で自由にしてやればガンジャの散歩替わりになるだろうという自分でもうっとりする程の素敵なアイデアを思いついたのです。<br />
 ビドッションを外に出して門を閉め、ガンジャを庭に放してやりました。ガンジャは特に興奮した様子もなく庭の中をゆっくり歩き回り始め、それを見届けた私は安心して門を閉めビドッションを連れて外に出かけました。<br />
 ところがです。「うまくいったぞ」と思いながら軽快に百メートルくらい歩いた頃、全く予想していなかった光景が私の目に飛び込んできたのです。な、なんとガンジャがこっちに向かって走ってくるではありませんか！実は入口の門は、格子状になっているのですが一部分だけ装飾として施された図柄に沿って隙間があり、そこから抜け出す事は確かに可能です。しかしそれはビドッションのように利口な犬が少しずつその場の状況に適応しながら知恵をつけて出来るような難易度のもので、まさかガンジャにそんな芸当が出来るはずもないだろうと高を括っていたのです。普段のガンジャは、餌の時間に躾ようとしても興奮して全く言うことを聞く様子がなく「何？お座り？知るか！早くめしくれ、めしーっ！」と暴れまくる、そんな可愛らしい犬なのです。私はガンジャには失礼ですが、門の隙間を見て抜け出せると判断できる程の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%AD%A6%E7%BF%92&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">学習</a>能力はないと勝手に思い込んでいたのです。<br />
 だからガンジャが向こうから走って来るのを見た時は信じがたい光景に思わず二度見してしまいましたが、それは紛れもなくガンジャでした。<br />
　あっけにとられているとあっという間にガンジャは私達に追いつきビドッションめがけて飛び掛かったのです。今度はガンジャのビドッションに対する報復攻撃です。<br />
<br />
つづく<br />
<br />
いい加減にしろ！　お前達！<br />
<br />
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<entry>
<title>動物物語　犬編　その３</title> 
  <link rel="alternate" type="text/html" href="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-06" />
  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=46270941" title="動物物語　犬編　その３" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-11-06 18:59:43+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.46270941</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-11-06">
<![CDATA[
ビドッション　ＶＳ　ガンジャ（ラウンド１）<br />
<br />
 ジェイカが天国に旅立ちしばらく経ったある日、先生がまた知り合いから犬をもらってきました。ガンジャという名前のオス犬です。外見はビドッションより大きく逞しい犬で愛嬌はあるのですが、あまり利口ではなく放し飼いにすると一日でいなくなってしまいそうだったので庭の隅に繋ぐ事にしました。私にとって犬との思いがけない新たな<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">出会い</a>です。<br />
　「よろしく！」と軽く声をかけ、ガンジャの元を離れ辺りに誰もいなくなったとき、事件は起こりました。ビドッションが、突然ガンジャめがけて猛突進したのです。ビドッションは前述したように人間以外の動物に対してかなり嫉妬深い性格です。恐らくガンジャがやってきた時、庭の隅に繋がれるまでの様子を遠くで一部始終眺めながら、「おのれー、新参者めがー」と嫉妬心を全開にしていたのでしょう。一方のガンジャは、体格はいいのですが性格は無邪気でおっとりしていて好戦的なビドッションとはその点で正反対です。戦闘モードに入っているビドッションのテンションを察知するのが一瞬遅れたのかも知れません。ビドッションが飛び掛かった時には完全にガンジャは劣勢でした。そして奇襲をかけたビドッションはそのまま一気に襲い掛かり、なんとガンジャの耳を噛みちぎってしまったのです。（正に犬版、マイクタイソンです。）<br />
　新入りへの洗礼を浴びせたビドッションは満足げでしたが、それ以来彼も繋がざるを得なくなったのは言うまでもありません。彼は自らの行いによって自由を失ってしまいました。<br />
　さて、耳をちぎられたガンジャを獣医に連れて行くことになりました。右も左も分からない所に連れて来られ、おまけに凶暴な犬にいきなり襲われ耳を噛みちぎられてしまったガンジャ。自分の身に降り懸かった災難に納得できず、「もう訳わかんねぇーよ！」と言ワンばかりに暴れます。私は、同情しつつも暴れるガンジャを抱きかかえ車に乗りました。動物<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%97%85%E9%99%A2&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">病院</a>に着き<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%B2%BB%E7%99%82&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">治療</a>してもらおうとするのですが、暴れてなかなかはかどりません。仕方ないので獣医は、ガンジャに<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%85%A8%E8%BA%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">全身</a>麻酔を<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%B3%A8%E5%B0%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">注射</a>しました。するとガンジャは舌をペロンと出し、たちまち脱力して診察台に寝そべったのです。<br />
　そして、傷口を縫合し一通り治療が終わったので、家に帰ろうとまだ麻酔の効いているガンジャを再び抱き抱えました。するとガンジャが見違える程、重くなっていてびっくりしました。これは一体どういう事でしょう。病院へ連れて行くときのガンジャはよく暴れて力みがあった事で、私には返ってガンジャの重みをそれ程感じる事なく比較的楽に抱きかかえる事が出来たのに対して、麻酔を討たれ全身の力が抜け完全な脱力状態にあったガンジャは私に全<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E4%BD%93%E9%87%8D&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">体重</a>を預ける形になりガンジャの重みが最大限に私にのしかかってきたという事だと思います。<br />
　この瞬間、私は普段時津先生がとても<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">リラックス</a>しているように見えるのに、とてつもない力が出る訳が少し解ったような気がして、その後力を出すという事と抜くという事の意味を深く考えさせられることになりました。身体能力の可能性を追求すると、身体についてまだまだ知らないことばかりです。いつどこにどんなヒントがあるか分からないものだと思い知らされました。<br />
<br />
ガンジャ、お大事に！そして、ありがとう！<br />
<br />
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<title>動物物語　犬編　その２</title> 
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  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=45957426" title="動物物語　犬編　その２" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-10-30 18:07:02+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-10-30">
<![CDATA[
ビドッション<br />
<br />
　ビドッションとはジェイカと一緒に飼っていたもう一匹の犬です。<br />
ある日、私のビザの申請の事で村役場に行く為に先生と二人で車に乗って出かけました。前にも話しましたが、先生宅から村役場のある中心地までは歩くと１時間近くかかります。ちょうどその中心地に着くと、見覚えのある犬が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">カフェ</a>の前を歩いていました。<br />
「先生、あの犬ビドッションに似てますね。」<br />
「うん、似てるね。」<br />
<br />
<br />
暫しの沈黙<br />
<br />
<br />
「てゆーかビドッションですね。」<br />
「うん、そうだね。」<br />
<br />
<br />
暫しの沈黙<br />
<br />
<br />
「ってビドッショーン！お前かよっ！」<br />
<br />
と軽くビドッションにツッコミをいれて呼び寄せ車に乗せました。彼はこうやって時々私達の知らない間に門の隙間から抜け出し、一人「さすらいの遠足」に出かけては家族のみんなを心配させていました。<br />
　このビドッションも愛嬌のある<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">可愛い</a>犬でした。私は犬の種類について詳しくないのですが、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">チベット</a>の血統の犬だと聞きました。人間にとても従順で遠くにいても名前を呼べば駆け寄ってくるし、知らない間にいなくなっても必ず帰ってくるので、庭でも繋ぎ留めず、ジェイカと仲良く平和に暮らしていました。この日も歩けば１時間近くかかる村の中心地まで一人でぶらっとやってきていたのです。私達が見つけた時は、まるで馴染みのカフェで<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%81%8A%E8%8C%B6&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">お茶</a>でもしそうな感じでその場によく溶け込んでいました。<br />
　風の吹くまま気の向くまま、まるで寅さんのように生きていたそんなビドッションでしたが、その後彼の持つもう一つの性格が仇となり自由を失ってしまう事になります。<br />
　もう一つの性格とは、人間に物凄く従順である半面、人一倍、いや犬一倍嫉妬深いというものでした。体はそれ程大きくありませんが喧嘩にはめっぽう強く、その事と相俟って他の動物に対してとても凶暴になるのです。以前、先生の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%A5%A5%E3%81%95%E3%82%93&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">奥さん</a>と散歩中に野良犬が襲い掛かってきたのを返り討ちにしたという武勇伝があります。が、その凶暴性のほとんどは家族にとっては感心出来ない結果を招く事の方が多く、少し目を離すと野良猫や野生の狐などを噛み殺したりしていました。農村なので周りには野生の動物ばかりでなく、家畜として飼っている鶏や羊等もいます。いつどこで何をやらかすか分からないビドッションをこのまま放っておくとそのうち人様に迷惑をかける事になってしまわないだろうかと案じ始めていたある日、事件は起こりました！<br />
<br />
つづく<br />
<br />
あー、ビドッショ～ン！<br />
<br />
お前ってやつは、、、<br />
<br />
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<title>動物物語　犬編　その１</title> 
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  <link rel="service.edit" type="application/x.atom+xml" href="http://blog.so-net.ne.jp/atom/blog_id=434535/entry_id=45369618" title="動物物語　犬編　その１" />
  <modified>2012-02-14T14:01:17Z</modified> 
  <issued>2011-10-16 22:28:50+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-10-16">
<![CDATA[
<div style="text-align:center;"></div>ジェイカ　<br />
　<br />
　時津先生の家での生活では、動物との<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%80%9D%E3%81%84%E5%87%BA&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">思い出</a>もあります。内弟子生活が始まる頃の話で少し触れましたが、先生の家には犬が二匹いて名前をジェイカとビドッションといいました。ジェイカはメス犬で、確かフランダースの犬に出てくるパ<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">トラッシュ</a>のような格好いい犬でした。若い時<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ペット</a>用に売る為の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%AD%90%E4%BE%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子供</a>を何匹も産まされたそうで、お役御免となった後知り合いの伝で先生が引き取ったのだそうです。私が会った時は既に年老いて弱わり、足を引きずりながら歩いていました。<br />
　ビドッションの方は元気なのでよく一緒に散歩に出かけましたが、そんな時ジェイカはいつもお留守番でした。いつものようにビドッションと散歩に行こうとすると「行ってらっしゃい」という感じで見送ってくれるジェイカが、ある日一緒について来ようとしたことがありました。散歩といっても広い畑の畦道の結構長い距離を歩くので足を引きずって歩くジェイカを連れていくのはやっぱり無理です。変だなと思いながらジェイカには残ってもらいいつものように出かけました。そして帰えってきた時、家の近くの畑の水路に落ちて動けなくなっているジェイカを見つけました。「これまで一度もこんなことはなかったのに一体どうしたんだろう？」と思いながらジェイカを抱きかかえ家まで戻りました。<br />
　その夜、餌をやりにジェイカのいる小屋までいくとジェイカの姿が見当たりません。いつもなら「ジェイカ！」と呼べば餌の時間だと思って喜んで近付いてくるはずなのですが、その夜は何度呼んでも近付いて来ないのです。「また外へ出たのだろうか？」と心配になりながら庭を探し回っていると、納屋の裏にある月桂樹の下で静かに横たわっているジェイカを見つけました。私の呼ぶ声を聞いていながら近づいて来ようとせず、月桂樹の木の下に静かに横たわっていたジェイカ。そんなジェイカを見つけた時、私の目にはジェイカの姿がなんとも言えない美しさと神々しさで彩られているように映り、今でもはっきりとその光景が目に焼き付いています。<br />
　餌を与えても食べようともしません。いつもと、つい昨日までと、明らかに様子が違います。このことを先生に報告すると、獣医に連絡を取り診てもらうことになりました。獣医さんの話では、ジェイカの衰弱ぶりは素人目には余り分からないが、かなり苦しんでいるという事でした。そこで、ついに臨終させてあげることになったのです。<br />
　ジェイカが死ぬ。まだそのことが実感できないまま、「あの日、散歩について来ようとしたジェイカは僕に何か伝えようとしたのかな？」「動物の気持ちを理解できたらいいのになあ。」なんとなくそんな事を思っていました。<br />
　次の日、ジェイカの好物の生肉に錠剤を混ぜ、先生の手でジェイカの口に与え、その夜ジェイカは安らかに眠り帰らぬ犬となりました。供養として先生の家の庭の片隅に穴を掘りジェイカを埋め、冥福を祈りました。<br />
ジェイカよ！お疲れ様でした。<br />
合掌<br />
<br />
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<title>ザ・芝刈り　後編</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:18Z</modified> 
  <issued>2011-10-02 21:57:23+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.44609650</id> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-10-02">
<![CDATA[
　ベストキッドという<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%A9%BA%E6%89%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">空手</a>を題材にした<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E6%98%A0%E7%94%BB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">映画</a>がありました。映画の中で空手の使い手であるミヤギさんが、主人公のダニエルさんに<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワックス</a>がけやペンキ塗りをやらせる事でいつの間にか空手の技を身につけさせているというシーンがあります。このような話しは映画向きでもあり面白いと思ったのですが、実際日常の中でもワックスがけやペンキ塗りに限らず様々な所作が武的な身体使いを求める上で参考になることがあります。<br />
　私の体験では内弟子時代に任されていた芝刈りがその一つでした。武的な身体使いとの繋がりという点で、この芝を刈る作業から私が考えさせられた事は、「一体感覚を掴む」という事でした。<br />
　芝生の生えているその庭は、傷つけてはいけない植物や木があったり地面が凸凹していたりと単調ではありません。少し大袈裟かも知れませんが、そのような状態の庭をきれいに刈れるという事は、丹田から手まで、更には手から芝刈り機までがつながり一体化した状態で機械を操作する事ができた結果だと言えます。<br />
　芝刈り機は確かに手で持つのですが先生からの助言は「丹田を使え、丹田から動け」というものでした。丹田から芝刈り機までが一体化する事であたかも芝刈り機が身体の一部となり芝生の状態を感じられるような感覚を掴む事によって、より繊細な<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">コントロール</a>が可能になるという事だと思います。<br />
　手は人間の意図に最も忠実に従い動かす事の出来る部位であり、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E9%81%93%E5%85%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">道具</a>というのはそのほとんどを手で操作します。道具を手で操る事で誰でもある程度同じ事が出来ます。しかし、誰でも出来るというレベルのものから一旦、質の追求へとその方向性が変わると、ある程度の熟練を積んだ者にしか成し得ない領域というものが存在します。<br />
　芸術家達の独創的な表現や匠といわれる<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E8%81%B7%E4%BA%BA&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">職人</a>達の絶妙な技に見られるように、手を使うあらゆる分野において熟練されたレベルにある人達に共通しているのは、それらは既に単なる手作業ではないという事です。私が誤って垣根の苗木を刈ってしまった失敗は、誰でも出来るというレベルの技量で熟練者の領域に踏み込んでしまったからだと言えます。では、その領域との境界線にあるものは何かと言えば、前述したように体幹から手、手から道具までが一体化された感覚に他なりません。<br />
　最初は誰でも手だけを使おうとします。特に便利な道具で溢れている現代に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">生きる</a>我々程その度合いが強くなっているのかも知れません。人間は、地球上で最も高度な運動機能を果たせる可能性を持った動物として進化ながらも、皮肉なことに最も身体を活用しない動物となってしまったような印象を受けます。これは、人間の在り方の一つの見方として非常に不自然だと言えます。逆に他の動物は、人間程手を上手く使えない事によって自分の身体を実に効率的に機能させています。だから、特定の動物の動きを<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">イメージ</a>させ、それをお手本にする<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">エクササイズ</a>も多く存在します。そして、武術の技を稽古するという事には身体を使って生きるという事でより自然な人間の在り方に回帰しようとする方向性があるという点で現代における一つの意義を見出すことが出来ます。<br />
　ところで武術で使う道具とは言うまでもなく武器です。武器を操作するときの教えとして「武器は手の延長である」という言葉があります。これは先ず、「手は体幹の延長である。」と補足出来ます。武器術と素手武術、カテゴリーとしての<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">フィールド</a>は違っても、稽古するときの方向性としては、武器を使う事で体幹から手までの一体感覚が練られ、また素手武術にある所作を稽古することが既に武器術の基礎をある程度作っている、というのが理想だと考えます。<br />
<br />
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<title>ザ・芝刈り　前編</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:18Z</modified> 
  <issued>2011-09-20 23:12:50+09:00</issued> 
  <id>tag:blog.so-net.ne.jp,2012:jisei-blog-ken.43969509</id> 
  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-09-20">
<![CDATA[
 内弟子としての生活の中で、主に稽古以外にやっていた事は庭仕事でした。その中でももっとも思い出深いのが芝刈りです。時津先生の家の広い庭は芝生で覆われているので定期的な芝刈りが欠かせません。特に寒い冬が終わり、豊富な太陽の光と雨をもたらす春になると、植物は一斉に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%9C%B0%E4%B8%8A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">地上</a>にそのエネルギーを発散させます。芝生も週に一度は刈らないと追いつきません。当時使用していた機械は、160センチほどのバー状の先に刃がついたタイプのもので刈払機（かりはらいき）というもの。歯の部分は、合金の鋸ではなく、ナイロン製の紐状になったもので、高速回転により鞭でひっぱたく原理で草を刈っていきます。反対側にエンジンとハンドルが付いていて<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ベルト</a>を肩にかけてハンドルを操作します。<br />
 最初、先生に手本を見せてもらいます。見る見るうちに芝生がきれいに刈られていく様を、私はとても面白そうだと思いながら見ていました。機械の操作自体はそれ程難しくありません。ハンドルについているボタン式の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">スロットル</a>で回転を調節し、バーを左右に振りながら半円を描くようにして刈っていけばいいのです。最初にやった時は何も考えずただ面白がって気楽に刈っていましたが、一通り刈り終わり先生に報告するとその出来があまりにも悪く不合格でした。よく見ると確かに芝の表面がでこぼこして斑があり、前よりも醜くなっています。「これは稽古だと思ってやりなさい。手先だけで操作するから安定性を欠き、でこぼこに刈ってしまうんだ。丹田から動きそれをハンドルに伝えれば軌道が安定しきれいに刈れるんだ。さっき道場で稽古した事と同じだよ。」<br />
 それ以来、芝刈りはもうただの庭仕事ではなくなりました。今度は先生から言われた通り、丹田から動くように心がけながら丁寧に刈っていきます。もともと器用な方ではないので、前回よりも<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%A4%A7%E5%88%86&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">大分</a>神経を使い疲れました。そして先生に報告すると、今度はあまりにも時間がかかり過ぎていてまた不合格でした。気がつくと四時間近くかかっていました。「この位の広さなら二時間位で終わらせるはずだ。もっと効率性を追求しなければ駄目だ。どんなにいいものでも時間がかかりすぎるのは良くない。」<br />
 四時間もかけて綺麗に刈ったのに芝生ときたらお構いなしに生い茂りあっという間に三度目の挑戦の日がやってきました。しかし、今度は効率性を求めなければなりません。ペース配分に気を配り、丁寧に半円を繰り返しながら芝生の表面を滑らせていきます。ようやく制限時間内に終われそうな見通しがついてきた時、油断したのでしょうか、垣根の苗木の一つを誤って刈ってしまいました。三度目の正直どころか、三度目で大失敗してしまったのです。ところで、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">アメリカ合衆国</a>初代大統領である<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ジョージ</a>・<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワシントン</a>が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%AD%90%E4%BE%9B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">子供</a>の頃、父親の大事にしていた桜の木を斧で切り落とし、それを正直に告白したという話しは作り話だそうですが、私が誤って苗木の一つを切り落とし、正直に告白するどころか、「沢山ある苗木のうちの一つくらい大したは事ないだろう」と高を括り黙っていて先生に叱られたのは本当の話しです。<br />
 先生には直ぐに見つかり、「あれは、苦労して一つ一つ手で植えた苗木なんだよ、細心の注意を払いなさい。細かい<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">コントロール</a>がまだ出来ないのだったら狭い所は鎌を使って手で刈りなさい。」と叱られました。それ以来、反省し刈払機と鎌を使い分ける<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%84%E3%82%8A%E6%96%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">やり方</a>に定着しました。<br />
<br />
つづく<br />
<br />
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<title>創意工夫</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:18Z</modified> 
  <issued>2011-09-04 22:04:13+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-09-04">
<![CDATA[
　時津先生は更に上に登ろう、次の次元へ進もうとする上昇の意識で常に満たされています。まるでそれこそが<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">生きる</a>証であるかのように。武道家にとっては一見、極当たり前の事のようですが現実にはそれを実践するのはなかなか難しいことです。常に上昇していこうという意識で生きるという事には、常に創意工夫する姿勢が伴います。<br />
　先生は、組み手稽古でもただ私の相手をする為だけでなく自分の動きや技を常に試されているようでした。私は、いつも必死だったのでたまに自分の攻撃が当たる事があるとつい「やった！」と思ってしまうのですが、先生からすると勝ち負けだけに集中して臨んでいる訳ではなく、問題にしているものは別にあったのでいつも何事もなかったように至って冷静でした。稽古や鍛錬の仕方も常に考えています。いろいろな<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E9%81%93%E5%85%B7&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">道具</a>も鍛錬用として使っていますが、それらのほとんどは市販されている<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">トレーニング</a>用の道具ではなく、もともとは何か別の用途としての道具だったものを自分の鍛錬の目的に合わせて改造しているものです。<br />
　ある日、蹴りの稽古をする為だといって、タイヤを半分に切って柱に釘で打ちつけようという事になりました。半分に切るといってもタイヤのゴムの中には小さな<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワイヤー</a>がいっぱい張り巡らされておりかなり苦労しましたが、先生と交代しながら鋸で切り道場内に設置されてある木の柱に打ち付けました。<br />
　その日以来、私が庭で草取りをしていると道場からドスン、ドスン、ドスン、と先生がそのタイヤを蹴っている音が聞こえてきます。一時間ほどして「押領司君」とお呼びがかかり組み手稽古が始まります。先生は、蹴り技でどんどん攻めてきます。明らかに蹴り技を試されているのが分かったので、私は容易に予測することが出来、思ったよりもよく防御する事ができました。しばらくして組み手は終わり、私はまた草取りに戻り、先生は再びタイヤを蹴り始めました。ドスン、ドスン、ドスン、まるで機械のようにひたすら同じリズムで繰り返されるその音は、重く低く草取りをしている私の所まで響いてきます。<br />
　そしてまた一時間位経過し、「押領司君」の声で私は道場へ。再度組み手稽古です。するとどうでしょう。先生は、依然として蹴りでどんどん攻めてくるのですが、一時間前に防げた蹴りを今度は全く防げなくなっているではありませんか！先生が蹴りで来るのは分かっているのにも関わらず、です。これにはびっくりしました。一体どういう事でしょうか？つまり草取りが私の蹴りを防ぐ力を奪ったのです、、、いや、言うまでもなく先生の蹴り方が改良されたのでした。最初の組み手で先生は、恐らく私が蹴りに反応する間や角度を確認し、そこから問題点を明確にし、その後の一人稽古でそれらに取り組んでいたに違いありません。私が何の問題意識もなく、雑草を一本一本抜きながら、「よし、根っこまできれいに抜けたぞ！あー途中で切れちゃった！」と一喜一憂している間に、聞こえてきたあのドスン、ドスン、ドスン、という一つ一つの音の数だけ先生は、蹴りに対する創意工夫を積み重ね、結果的に全く次元の違う蹴りの感覚を覚えていたのでした。<br />
　このように道場の中での武道に直接関係する技術的な事から、日常生活のあらゆる場面において常に思索と創意工夫をする先生の姿からは確かに多くの学ぶべき事がありました。<br />
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<title>組み手研究</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:18Z</modified> 
  <issued>2011-08-22 20:42:22+09:00</issued> 
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  <summary type="text/plain"> </summary> 
  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-08-22">
<![CDATA[
　時津先生との組み手稽古は、毎回約一時間ぶっ通しで続きます。その間休憩はありません。時折、先生の蹴りが鳩尾に入り、悶絶して床をのた打ち回っている間が唯一の休憩時間でした。それでも、「まだ悶絶タイムは終わらんのか？」と言わんばかりに目の前で待っておられるので、いつまでも痛がっている訳にはいきません。先生の足は、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">バレリーナ</a>のように床に爪先で直に立つことが出来るほど強いので、蹴られるとまるで鉄<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E4%B8%8B%E9%A7%84&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">下駄</a>か何かが腹にめり込んだような感触があります。そんな蹴りでも鳩尾にもらい悶絶している間は休めるので、苦しみながらも心のどこかで「有難い」と思うようになっていました。<br />
　この様な組み手稽古では、1ラウンド4，5分の間に全力を投入してエネルギーを使い果たす様な<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%84%E3%82%8A%E6%96%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">やり方</a>ではとても乗り切る事は出来ません。そうかと言って、気を抜けば容赦なく突きや蹴りが飛んでくる状況の中で、ただ単純にペース配分すればいいという訳にもいきません。「慣れるしかない」と結論付けてはなんの解決にもなりません。慣れるしかないという認識で取り組むという事は、まるで進めるかどうか分からない道を一か八かで進むような漠然としたものです。この状況を出来るだけ確実に乗り越えていこうとするには、そこにある問題点を出来るだけ明確に把握し、徹底的にそれに取り組むという具体的な働きかけの意識が必要となります。<br />
　そんな自覚が生まれ、日増しに負担になってきつつあった先生との組み手稽古への自分なりの課題を見つけようとしていたある日、レバノンから一人の弟子が<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E4%BC%91%E6%9A%87&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">休暇</a>を利用して稽古しにやってきました。この様に、よく先生の家には個人や団体で弟子達が泊りがけで短期間の稽古にやってきます。その間、私は彼らと稽古するし、普段先生と二人っきりの稽古にも彼らが加わります。私にとっては先生の組み手を客観的に観察できる絶好の機会となります。日本で先生が他の人と組み手をしているのを見ていたときは、ただただ驚くのみでしたが、改めて先生の組み手を観察する今、もはやただ「すっげぇーなあー」と思うだけでは許されません。自分と何が違うのか一つでも多くのことを学ばなければなりませんでした。その弟子も、約20分程の間に<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E5%A4%A7%E5%88%86&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">大分</a>へとへとに追い詰められており、まるでいつもの自分の姿を外から見ているようでした。そこで出来るだけ私自身とその弟子の動きとを重ね合わせた上で、先生の組み手を観察してみました。<br />
　その時の先生の組み手から私が拾った事は次の三点でした。１、見切りが長い。相手の動きや技に寸前まで反応しない。だから大抵のフェイントには動じない。むしろ墓穴を掘る様に相手が自分でしかけた動きによって自ら虚を生む方が多い。先生の方は、そこで動じていないのでその虚をいつでもつける状態にある。２、どの間合いからでも全体が見えている。遠めの間合いでも、近めの間合いでも、相手のガード、もしくは防御の意識が薄い所に的確に入っていく。３、虚が出にくい。極めようとして出した攻撃技や、受けようとして動いた後、それが成功しなかった場合、その直後の瞬間に普通は乱れ虚が出るものだが先生にはそれが出ない。<br />
　以上ですが、これらはもちろん表面的な現象に過ぎません。手品を見せる側と見せられる側の間には、そこに展開される現象に対する認識がまるで異なっているように、表面的な事からなるべく勝負を支配する事の出来る側のからくりを解明しなければ同じ現象を産むことは当然できません。それは何も先生が手品の種明かしをしてくれない訳ではなく、むしろ先生は自分が出来ることに関しては、その全てを皆に等しく開示してくれます。だからその種は、実際至るところで再三明かされているのですが、武道の技は言葉で説明され、それを頭で理解した段階では本当の意味での理解にはなり得ないし、先生が私の身体に乗り移りその感覚を教示してくれる訳ではないので、最後はやはり自ら解明する努力が必要になります。<br />
　また、こんな事もありました。ある日、いつもの様に先生と組み手をしている時の出来事でした。いつもの様に無我夢中で先生に対峙し、息も絶え絶えになりながら必死の思いで先生の懐へ飛び込もうとしていた時、先生からおもむろに「待て」の合図がかかりました。何事かと思っていると窓の外を見なさいというジェスチャー。そちらを見ると、なんともきれいで大きな夕日が地平線の彼方へ沈んでいくところでした。先生と私は約五秒間ほど無言でその夕日を眺め、また何事もなかったように先生の怒涛の攻撃が再開されました。<br />
　組み手稽古にある独特の重厚な空気の中にふっと爽やかな軽い空気が差し込んできたような、そんな間でした。先生の組み手における精神状態、意識の<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">使い方</a>、目の付け所、それらについて考えさせられるちょっとしたハプニングでした。先生は、確かに私に対する意識の集中は緩めていませんでした。それは、目の前にいる私がはっきりと感じていました。私は私なりに、常に虎視眈々と先生の隙を窺っていたのです。そんな私の目の前で、先生の注意が他へいっているのが分かったなら直ちに私は飛び込んでいたはずです。それにも関わらず、自然の美しさに感応する余裕さえ持ちながら私と組み手が出来る先生とのレベルの差に改めて愕然としましたが、この時の状況を<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">イメージ</a>し、理想的な組み手感覚を探す時にとても参考になりました。<br />
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<title>組み手修行　その三　－試練の向こう側－</title> 
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  <modified>2012-02-14T14:01:18Z</modified> 
  <issued>2011-08-07 12:30:37+09:00</issued> 
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  <dc:subject></dc:subject> 

<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://jisei-blog-ken.blog.so-net.ne.jp/2011-08-07">
<![CDATA[
　武道を志す内弟子として、このような試練を乗り越える為には本質的な部分で強くなるしかありません。そもそもそれが武道の直接的な目標であり、私がここにいる理由です。<br />
　そう「強くなるしかない」のです。<br />
どんなに経験や知識が豊富になり人からある程度の評価を得、それなりの箔が付いたとしても現実に次から次へと飛んでくる先生の猛烈な突きや蹴りに対処出来るようにならなければ、私自身の内弟子修行は挫折してしまいます。<br />
　「強くなるしかない」<br />
ところが、いざ実際に壁にぶつかってみると、何かと現状から逃げようとする心理が働き、目を反らしている自分がいました。組み手稽古は毎日約１時間ぶっ通しで続きます。途中に休憩など一切ありません。唯一息が吐けるのは先生の攻撃を受け、床にうずくまって悶絶している間だけです。そんな組み手稽古を、私はいつも終わりがくるまでただひたすら耐えているだけでした。視覚的には先生と向き合い現状を捉えていても、心の目は背けていたのです。<br />
　「強くなるしかない」<br />
その思いばかりが空回りしてこの現状から抜け出す為には具体的にどうすればいいのか依然として全く分からずにいました。いっそのことつらいと思う感覚が麻痺しないものかとただ漠然と願うのみでした。当然ながらこのようにただ漠然と何かを待つような姿勢で状況がよくなるはずもありません。庭仕事をしているときも、<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ワイン</a>を飲んで酔っ払っている時も、床に就いてからも組み手稽古の事が頭から離れず精神的な<a href="http://match.seesaa.jp/afr.pl?hid=25&sid=jisei-blog-ken:10000003898175&k=%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9&ic=utf8" class="affiliate-link" target="_blank">ストレス</a>はより一層深刻なものになっていきました。<br />
　「強くなるしかない」<br />
その為にはやはりこの組み手稽古と真正面から向き合い、その中で何らかの答えを見つけなければなりません。それしかないのです。日に日に大きくなるストレスが飽和状態に達した時、ようやく私はその覚悟をすることが出来ました。それからは依然として投げ飛ばされ叩きつけられながらも、次こそはやられないようにと気持ちだけは向かっていきました。<br />
　そうやって心の目を開いて向かっていく姿勢をもつようになってから、しばらくしてある変化が訪れました。私なりの一つの答えを見つけたのです。その答えとは、「自分の身を委ねる事の出来る揺るぎない一拳」でした。それはたとえ相手が先生であろうとも必ずきめる事のできる一拳です。間と拍子の織り成す勝負空間の中で、私にとってのある特別な状況になった時には必ずきまる、そんな一拳です。それは傍目からは決して分からない、ふっとした瞬間に生まれた感覚的な変化がきっかけでした。今振り返ってみると、このような厳しい稽古による濃密なエネルギーのやり取りの中でのみ見つける事のできた感覚だったのかも知れません。<br />
　「ある一つの状況においては、たとえ相手が先生であろうと他の誰であろうと必ずきめる。」当然先生はそういう状況を簡単に作らせてくれるはずもなく、相変わらず防戦一方になることには変わりないのですが、私の中では「必ずきめる事のできる一拳」を身につけた事によって、それが精神的な拠り所となりそれまでとは違う次元で先生に対する事ができるようになりました。それからというもの、分厚い雨雲がすーっと消え失せ太陽の光で覆われたように気持ちが軽くなり、稽古に対して明るい展望を持ち前向きに取り組めるようになったのです。内弟子の間にこのような経験を三度しました。<br />
　「強くなるしかない」<br />
当然ながらその意味は、深く深く変化していきながらも、それは未だにそしてこれからも武道を志す者の揺ぎ無い指標として私の心と身体を引っ張り続けています。この試練は、私にとってその事を強烈に再認識させるものとなりました。<br />
<br />
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